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「もしも」の時は誰にでも訪れる

コラム

年末年始は親と話す絶好の機会。
家族で「もしも」に備える終活会議コラム

正月休みは、家族が集まりゆっくり過ごせる貴重な時間です。この機会に、「これから先のこと」を少し話し合ってみてはいかがでしょうか。親と葬儀やお金の話をするのは、誰でもためらうものでしょう。しかし、もしもの備えは不吉な話ではなく、家族の安心を守る前向きな準備です。問題は、どうすればスムーズに話を切り出せるのか。そして何から話をすればいいのか。ここでは、話し合いを切り出す上で押さえておきたいポイントを、愛昇殿の経験をもとに紹介します。

「ほかの家庭の話」から始めるのがおすすめ

年末の夜、家族そろって夕食を囲んでいると、テレビで有名人の訃報が流れました。

「○○さん、まだ若かったのにね」と、高齢の母がつぶやきます。

その言葉をきっかけに、息子の健太さん(仮名)は少し迷いながら話を切り出しました。

「そういえば、先月同僚のお父さんが亡くなって、すごく大変だったらしいよ。葬儀のこと、全然話してなかったみたいで」

母は一瞬驚いたような表情を見せましたが、すぐに箸を置いて言いました。

「うちはそんなに立派な葬式はいらないから、適当にやってくれればいいよ」

健太さんはその言葉に苦笑します。

「でも、『適当』って、どんなふうに?」

これは架空のストーリーですが、こんな何気ない会話が、終活の第一歩になることもあります。

親と「もしものとき」について話すのは、誰でも気が引けるものです。しかし、いきなり「お父さん、亡くなったらどうする?」と聞くよりも、「知り合いの家が大変だったらしい」など、他の家庭の話題をきっかけにすると、自然に話を始められます。

家族の未来を思う気持ちを大切に、日常の会話の中から少しずつ「備え」の話をしてみましょう。それが、いざというときの安心につながります。

まず確認しておきたい「葬儀の意向」

終活の話題というと「財産」や「相続」のような難しい話を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実は、最初に確認したいのは「葬儀の方法」です。

「お寺はどこか」「どの葬儀社に頼みたいか」「どんな形式で見送ってほしいか」など、具体的な希望を知っておけば、いざというときに慌てずに対応できます。

親にとっても、まずはイメージしやすいことから考えたほうが、終活を始めやすいでしょう。その延長で、相続など細かなことに、徐々に意識を向けられます。

とはいえ、親世代に葬儀の希望を尋ねても、「適当にやってくれればいい」と言われることが少なくありません。これは無関心なのではなく、「後に残る人たちに心配をかけたくない」という思いやりから出た言葉です。

しかし、意向が曖昧なままだと、残された家族が判断に迷う場面も出てきます。「お父さんが望む形で送ってあげたいから」「お母さんの希望を知っておきたいだけ」。そんな言葉を添えて話すと、親も受け入れやすくなります。

また、希望を聞いた内容はメモに残し、家族みんなで共有すると安心です。

お葬式の種類について

費用や口座の話は「率直さ」で向き合う

お金の話は、親子でもなかなか切り出しにくいもの。特に葬儀費用については、「そんな話は失礼では?」と感じる方も多いでしょう。しかし、実際に葬儀を行う際は、すぐに支払い方法や段取りを決めなくてはならない場面が少なくありません。

お金の話をするときに大切なのは、気持ちをできるだけ正直に伝えることです。たとえば、「今のところ、葬儀費用を出す余裕があまりない」と素直に話してみるのも一つの方法です。無理に聞き出そうとするよりも、「事前に準備があると助かるから」と、前向きな気持ちで伝えると、親も受け止めやすくなります。

費用の不安を軽くする方法としては、互助会や葬儀専用の保険を活用するのがおすすめです。愛昇殿では、月々少額の積み立てで葬儀費用の一部をまかなえる「互助会」制度や、入会金のみで割引を受けられる「愛昇殿CLUB」をご用意しています。これらを利用すれば、いざというときに慌てず、安心してご家族を見送ることができます。

お金の話は決して後ろ向きなものではありません。正直な気持ちを伝えることが、家族の信頼と安心を守る第一歩になります。

葬儀のプランと費用について 会員制度・葬儀用の保険について

「まだ元気だから」と先送りにしない

親と「もしものとき」について話すタイミングは、家庭によってさまざまです。退職や引っ越しなどの人生の節目や、健康状態が変化した時などは、話を始めるよいきっかけになります。

親が元気なうちは「縁起でもない」と話を先送りにしてしまいがちです。しかし、そのままにしておくと、思わぬトラブルにつながることがあります。たとえば、認知症の進行などで判断能力が低下すると、銀行口座が凍結される場合があります。本人以外は預金を引き出せなくなり、葬儀費用や介護費用を家族が立て替えなければならないこともあります。こうした事態を防ぐためには、元気なうちに資金の管理方法を共有し、話し合っておくことが大切です。

また、財産や相続に関することは、家族だけで解決しようとせず、専門家の力を借りると安心です。法律や税金の仕組みを理解したうえで準備を進めておけば、トラブルの防止や手続きの負担軽減につながります。 

愛昇殿では、相続に関する相談サービス「いい相続」と連携し、弁護士や税理士、司法書士などの専門家を紹介しています。葬儀後の手続きや相続対策についても、お客様一人ひとりの状況に合わせて案内します。どんな小さな不安でも、ぜひ気軽にご相談ください。 

話し合いは、一度で終わりません。まずは短い時間からでも大丈夫です。季節の節目や家族がそろう機会を活かして、少しずつ対話を重ねることで、親の想いも子どもの気持ちも整理され、将来への安心が生まれます。

専門家のご紹介について

話し合いの記録を「エンディングノート」に残す

家族で話し合った内容は、時間が経つと忘れてしまうこともあります。そこで役立つのが、エンディングノートです。

愛昇殿では「セルフポートフォリオ」というオリジナルのエンディングノートを配布しています。このノートには、葬儀やお墓の希望、財産や保険の情報、医療・介護の方針、そして家族へのメッセージまで記録できます。

このノートは一度書いたら終わりではなく、気持ちや状況の変化に合わせて書き直すことができるのも特徴です。たとえば、使ってほしい遺影写真を決めておく、感謝の言葉を添えておく。そんな小さな準備が、家族にとって大きな支えになります。

ノートを書くこと自体が、家族の会話のきっかけにもなります。話し合いながら、思い出を共有し、感謝を伝える時間にしてみてはいかがでしょうか。

エンディングノートについて

「もしもの話」は、家族の思いやりのかたちです

家族で「もしものとき」を話し合うことは、覚悟を決めるためではなく、お互いを思いやるための時間です。
元気なうちに意向を共有しておくことで、いざというときに落ち着いて対応でき、親の想いも子の気持ちも整理されます。

年末年始の団らんのひとときに、少しだけ「これから」の話をしてみましょう。
その小さな一歩が、家族の安心と絆を深める大切な時間になります。