コラム
家族葬・一般葬・直葬の違いと費用。
葬儀のときに家族を支える資金準備のすすめコラム

一口にお葬式といっても、その形式や規模はさまざまです。家族葬にするのか、一般葬にするのか。いざというときに残された家族が迷わず判断できるよう、あらかじめ希望を話し合っておくことが大切です。
また、葬儀の形式を決めるうえで大きな要素となるのが費用です。必要な金額を事前に把握しておくことで、準備もしやすくなります。さらに、互助会や保険など、葬儀費用の負担を軽くする制度もあります。こうした制度についても、早めに調べておくと安心です。
代表的な葬儀の形式は3種類
葬儀の内容は宗派や地域によってさまざまですが、大まかな形式でいえば「家族葬」「一般葬」「直葬(火葬式)」の3つが代表的です。どの形式を選ぶかによって、準備の内容や費用、参列者の範囲が大きく変わります。ここでは、それぞれの特徴を整理します。
1:家族葬(かぞくそう)
親族やごく親しい人だけで行う、少人数の葬儀です。落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと故人を見送ることができます。ただし、後日になって弔問を希望する人が訪れる場合もあります。
こんな方におすすめ
- 身内だけで静かに送りたい
- 高齢で参列者が少ない
- 派手な式は望まない
2:一般葬(いっぱんそう)
親族に加え、友人・知人・ご近所・会社関係など、幅広い参列者を迎える葬儀です。社会的なお別れの場としての意味合いが強く、葬儀後の挨拶やお礼状などの対応も必要になります。式の規模が大きくなるため、家族葬に比べると費用や準備の時間が多くかかります。
こんな方におすすめ
- お世話になった人にしっかりお別れしてもらいたい
- 社会的に付き合いが多い
3:直葬(ちょくそう/じきそう)・火葬式(かそうしき)
通夜や告別式を行わず、火葬のみを行うシンプルな形式です。最も費用を抑えられる一方で、儀式を省くことに抵抗を感じる人もいます。宗教者(僧侶)を呼ばないケースが多いのも特徴です。
こんな方におすすめ
- 形式にこだわらず最低限でよい
- 経済的な負担を抑えたい
どの形式にもそれぞれの良さがあり、正解はありません。大切なのは、自分に合ったスタイルを見つけることです。費用だけでなく、誰に来てもらいたいのか、どのように見送ってほしいのかといった価値観も含めて考えると、方向性が見えてきます。
自分らしいお葬式のために、希望を残しておくことも大切
葬儀のかたちは、人によってさまざまです。どんな最期を迎えるときも、自分らしく見送ってもらいたいと考える人は少なくありません。生前の思いや大切にしてきたことを形にすることで、参列する人の心に温かく刻まれる葬儀になります。
愛昇殿では、これまでにも「その人らしさ」を大切にした葬儀を数多くお手伝いしてきました。たとえば、オートバイをこよなく愛した方の葬儀では、生前に「自分の愛車を会場に飾ってほしい」との希望があり、ご家族と一緒に実現しました。参列者からは「あの人らしい」との声が多く聞かれ、思い出話が自然に広がる時間となりました。
ほかにも、生前の写真を集めたスライドショーや、趣味の品を並べたメモリアルコーナーなど、その人の人生に寄り添う演出ができます。こうした希望を叶えるには、やはり事前に意思を残しておくことが欠かせません。エンディングノートに具体的な希望を書いておいたり、事前に家族に意向を伝えておいたりするとよいでしょう。小さな準備が自分らしい最期を実現し、家族にとっても忘れがたい葬儀となるでしょう。

知っておきたい、葬儀にかかる費用の内訳
葬儀には、どのくらいの費用がかかるのか。この疑問は多くの人が抱く不安のひとつです。形式や規模によって金額は大きく変わりますが、おおまかな目安は次のとおりです。
- 家族葬:50万〜100万円前後
- 一般葬:100万円以上
- 直葬(火葬式):10万〜30万円程度
形式がシンプルであるほど費用は抑えられ、また、参列者が多くなるほど準備や接待の内容が増えるため、費用は高くなります。
実際に費用を検討する際は、プランの内訳にも注意が必要です。ホームページで葬儀プランを掲載している葬儀会社は多いですが、含まれる内容は会社ごとに異なります。格安な金額を見て決めたものの、実際には多くの項目が追加料金となり、想定以上に費用が膨らむケースもあります。
愛昇殿では、各プランの内容を公式サイトに明記しています。基本的には、葬儀に必要な項目が一通り含まれており、別途必要となるのは、料理や返礼品、僧侶へのお布施などです。
あらかじめ「費用に何が含まれているか」を確認できることは、安心感につながると思います。金額だけでなく、プランの透明性も重視して、葬儀会社を検討することをおすすめします。
会員制度で葬儀費用を準備
葬儀にはまとまった費用が必要になるため、「急に必要になったらどうしよう」と不安を抱える方も少なくありません。そうした不安を解消する手段として、愛昇殿では「互助会」と「愛昇殿CLUB」という2つの会員制度を用意しています。
1.愛昇殿の互助会
互助会は、毎月一定額を積み立てて葬儀費用に充てる制度です。合計24万円を、月々3000円ずつ80回に分けて積み立てます。満額に達したら、それ以降の積み立てはありません。
また、会員になると、葬儀プランを会員価格で利用できるため、費用を大きく抑えられます。例えば、一般価格が約57万円の家族葬プランは、会員価格で約31万円となります。さらに積立が満期の場合は24万円が充当され、葬儀時の実際の出費は約7万円にまで減らせます。費用面での安心感が大きく高まる制度です。
※積立金は月払いだけでなく一括払いも可能です。
※利用時に積立残金がある場合は、一括でお預かりします。
※詳細は「会員制度・葬儀用の保険」ページをご確認ください。
2.愛昇殿CLUB
愛昇殿CLUBは、入会金1万円のみで会員割引を受けられる制度です。毎月の積み立てや年会費はなく、月々の負担を気にせず加入できます。葬儀費用の割引のほか、法要ホールの会場費割引などの特典もあります。
※詳細は「会員制度・葬儀用の保険」ページをご確認ください。
互助会と愛昇殿CLUBは、どちらも入会者本人だけでなく家族や親族も利用できます。自分の暮らし方や準備の方法に合った制度を選び、今のうちに加入しておくことで、万一のときも慌てずに対応できます。
保険を利用して葬儀費用に充てられる安心
愛昇殿では、互助会や愛昇殿CLUBに加えて、葬儀の備えになる保険も紹介しています。この保険は、受け取った保険金を葬儀費用の支払いにそのまま充てられるのが特徴です。
よくあるトラブルとして、死後に預貯金口座が凍結され、相続手続きが終わるまで家族が引き出せなくなることがあります。しかし、この保険なら保険金を直接葬儀費用に充てることができるため、残された家族が資金の面で悩むことがありません。
保険料の払い込みは一定期間で完了し、満了後の追加負担はありません。それでも保障は一生涯続きます。持病や通院があっても申し込み可能で、満85歳まで加入できます。
互助会や愛昇殿CLUBと併用すれば、葬儀の際に用意する費用をさらに抑えられます。また、葬儀プランに含まれない料理や返礼品、僧侶へのお布施などの支払いに備えることもできます。事前にこうした準備を整えておくことが、残されたご家族への大きな安心につながるでしょう。
安心して最期を迎えるために、今できること
葬儀は、多くの場合突然に訪れます。そのとき、どんな葬儀を行いたいのか、費用はどうするのかといった情報が整理されていないと、残された家族は不安や混乱に直面します。
自分の葬儀について、あらかじめ方向性を整理し、家族と話し合っておくことが大切です。
計画を立てる中で、わからないことや迷うことがあれば、「事前相談」を利用すると安心です。愛昇殿では、葬儀の流れや費用、式場のことなどをスタッフが丁寧に説明します。相談は無料で、365日24時間受け付けています。
また、愛昇殿では定期的に相談会や見学会も開催しています。実際の式場を見たり、スタッフと直接話したりすることで、より現実的なイメージを持つことができます。どの形式で、どのような雰囲気で見送られたいのかを考え始めるきっかけとして、ぜひ活用してください。