コラム
四十九日・一周忌・新盆の準備と心構え。
慣れない法要でも戸惑わないための基礎知識コラム

四十九日や一周忌、そして新盆は、いずれも故人を偲ぶ大切な節目です。とはいえ、慣れない準備やしきたりに戸惑いや不安を感じる方も少なくありません。この記事では、それぞれの意味や準備のポイントを整理しながら、無理なく、心を込めて迎えるための考え方をご紹介します。迷ったときに頼れる相談先や準備のヒントも交えてお伝えしますので、安心してその日を迎えるきっかけになれば幸いです。
四十九日法要:日常へと向かう第一歩
四十九日(しじゅうくにち)法要は、葬儀後に迎える最初の大きな節目であり、ご遺族にとって特別な意味を持ちます。仏教では、人の魂は亡くなってから49日間の審判を受け、その最終日に来世の行き先が決まると考えられています。この日を「忌明け」と呼び、故人が無事に極楽浄土へと旅立てるように、祈りを込めて法要を営みます。
また、四十九日の法要は、ご遺族が少しずつ前を向くきっかけにもなります。たとえば、親や配偶者を亡くした方にとっては、自身がこれからの生活を立て直す第一歩となり、同時に、自分の子どもたちに「これからを大切に生きてほしい」という思いを伝える機会にもなります。心の整理を始める大切な転機として、丁寧に迎えたい法要です。
法要は、家族や近しい親族のみで静かに営まれることが多く、落ち着いた雰囲気のなかで進められます。まずは菩提寺に相談し、日程や会場を決めましょう。会場は自宅、菩提寺、あるいは斎場などが考えられます。参列者の人数や移動のしやすさを考慮しながら決定するのがおすすめです。
自宅で行う場合は会場の手配は不要ですが、そのほかにも僧侶の読経、お斎(おとき。施主が参列者や僧侶に振る舞う会食)、返礼品など、準備すべきことは少なくありません。とくに納骨を四十九日に合わせて行う場合は、お墓の準備や移動の手配も必要です。
準備に不安を感じたときは、葬儀会社に相談するのも一つの方法です。段取りの整理や手配の代行など、心強いサポートが受けられます。
一周忌法要:もう一度、故人と向き合う時間
四十九日法要を終えてからおよそ10か月後、故人が亡くなって1年目の節目として営まれるのが「一周忌法要」です。新しい日常を少しずつ取り戻し始めた頃に訪れるこの法要は、あらためて故人と向き合う大切な時間となります。
一周忌は、家族だけでなく故人の友人やご近所の方、職場の関係者など、より広い範囲の方を招くこともあります。そのため、参列者の数が増える傾向にあり、準備にはいっそうの配慮が求められます。自宅で営むこともできますが、人数が多い場合は斎場を利用することで、準備や当日の対応がぐっと楽になります。
法要の流れは、僧侶による読経、法話、そしてお斎(会食)というのが一般的です。招待する範囲が広がることで、案内状の作成や送付、会場の設営や食事の手配、返礼品の準備など、おもてなしの要素も加わって準備は多岐に渡ります。
こうした一連の準備をすべて家族で行うのは大きな負担になりますが、葬儀会社のサポートを活用すれば、段取りを一括して任せられます。会場の手配、僧侶の紹介、返礼品の手配や会食の準備まで任せられる体制が整っていれば、遺族は故人を偲ぶことに専念しやすくなります。
一周忌の準備は、1か月半から2か月前に始めるのが目安です。とくにお寺や法要会場が混み合う季節は、希望の日程での予約が取りにくくなることもあります。なるべく早めに計画を立てておくと安心です。
新盆:初めて迎えるお盆の意味と準備
新盆(あらぼん・にいぼん)とは、故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。お盆は、仏教と日本古来の祖霊信仰が結びついて生まれた風習で、祖先の霊がこの世に戻ってくるとされています。なかでも新盆は、故人の魂が初めて帰ってくるとされ、特に大切にされる行事です。故人との日々を振り返る気持ちを、家族で改めて共有する機会にもなります。
上田市周辺を含む多くの地域では、8月13日から16日までがお盆の期間とされます。13日には迎え火を焚いてご先祖をお迎えし、16日には送り火で見送ります。また、玄関や仏壇には白提灯を飾り、精霊棚(しょうりょうだな)を設けて季節の果物や故人の好物をお供えします。白提灯には、故人や祖先の霊が迷わず帰ってこられるようにという願いが込められています。
新盆の過ごし方は、宗派や地域、ご家庭によってさまざまです。家族だけで静かに迎える場合もあれば、親戚や故人とご縁のあった方々を招くこともあります。参列者の人数によっては、供花や返礼品、会食の準備が必要になるため、早めに計画を立てておくと安心です。
初めてで何から手をつけてよいか不安なときは、葬儀会社に相談するとよいでしょう。会場の設営、提灯や供物の手配、返礼品の準備までまとめて任せられます。形式にとらわれず、心を込めて故人を迎える時間を過ごせるでしょう。

慣れない準備こそ、相談で「気持ちの余白」をつくる
四十九日や一周忌、新盆といった法要の準備は、何度も経験するものではありません。多くの方にとっては、初めてのことであり、戸惑いや不安を感じるのは自然なことです。僧侶への連絡や会場の手配、食事や返礼品の準備、参列者への案内など、想像以上に多くのことを考えなければなりません。
「何から始めればいいかわからない」「失礼のないようにしたいけれど作法が不安」。そんなとき、頼りになるのが葬儀会社のサポートです。段取りの進め方や相場について相談することで、不安が少しずつほぐれ、気持ちにもゆとりが生まれます。
法要は、故人を偲び、想いを届けるための大切な時間です。本来であれば、その人らしさを思い出し、心静かに向き合うことに重きを置きたいはずです。しかし、準備に追われてしまうと、その本質を見失ってしまうこともあります。だからこそ、準備の一部を信頼できる相手に任せることで、心を向けるべきことに集中しやすくなります。
たとえば、愛昇殿では会場の手配から法要料理、返礼品の準備まで、まとめて対応しています。料理はすべて自社で用意しており、ご家族のご希望や法要の規模に応じて内容を柔軟に調整できます。準備の手間が軽減されることで、安心して法要の日を迎えられるでしょう。 慣れないことだからこそ、すべてを一人で抱え込まず、無理のないかたちで向き合うことが大切です。少しずつでも気持ちの余白をつくることで、ご遺族にとっても、故人と向き合う穏やかな時間を過ごしやすくなるでしょう。
迷ったときに相談できる場所を持っておく
法要や供養の準備は、普段は身近に感じにくいものです。だからこそ、いざその時期が近づいてから調べてもよくわからなかったり、周囲に相談できる人がいなかったりと、不安を感じることも少なくありません。そんなときに頼れる相談先を知っておくことは、大きな安心につながります。
愛昇殿では、お葬式だけでなく、四十九日や一周忌、新盆といった法要や供養についてのご相談も随時受け付けています。さらに、定期的に開催している見学会や相談会では、実際の設備をご覧いただきながらスタッフと直接話せます。パンフレットやWebサイトだけではわからないことも、その場でしっかり解消できます。
「思っていたより相談しやすかった」「話してみて安心できた」といった声も多く、初めてでも気軽にご参加いただける場になっています。慣れないことだからこそ、気軽に聞けるというだけで、気持ちが軽くなるものです。
大切なのは、完璧な準備ではなく、自分たちらしいかたちで、心を込めて故人を偲ぶことです。形式にとらわれすぎず、一人で抱え込まずに、安心して相談できる場所を持つことが、穏やかにその日を迎えるための第一歩になるでしょう。法要や供養について気になることがあれば、どうぞお気軽に愛昇殿までご相談ください。